視力1.0というのは1キロメートル先にあるたった30センチの幅のものを見分ける能力のことを指します。これはものすごい能力です。
視力は比例計算しますから、視力2.0は2キロメートル遠方の幅30センチの指標を見分ける能力があるということになります。現代社会において、それほどの能力を発揮しなければならない機会や場所などは、そう多くはありません。むしろ40歳を過ぎた人のなかには、視力が良すぎるがためにかえって眼が疲れ、頭が痛くなったり肩が凝ってくるということさえあります。
結論を急ぎますと、みなさんが日常生活を送るうえで、両眼での視力が0.7~0.8あれば困ることはないとされています。700~800メートル先の遠くのものがちゃんとはっきり見えれば生活に支障はないのです。自動車の運転免許証の条件をみても、定められた視力は0.7、このことは公的な機関でも保証されています。( 中略 )
本来は、視力が0.7~0.8であれば、裸眼で生活することに不自由はしないはずです。メガネやコンタクトレンズに頼る必要はありません。
アメリカでは、メガネやコンタクトレンズを利用する生活は社会的な弱点になるという考え方があります。ですから元来、0.7程度の裸眼視力があれば、あるいは近視矯正によって裸眼視力が0.7くらいに回復すれば、それで十分と納得する人が大多数です。アメリカでの視力表示は日本と異なり、分数で表します。たとえば視力1.0であれば20/20、0.7~0.8であれば15/20、1.5は30/20。しかし40/20(つまり視力2.0)はほとんど表示されることがありません。きっと、そこまで見えても仕方がないという考え方が浸透しているからなのでしょう。
via -新城眼科分院- 最新近視矯正法オルソケラトロジー/視力について考えてみよう/視力1.0ってどのくらい見えるの?
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